2026年5月度月間全国通販番組放送枠数
商品別ランキング主要各社が展開する「初夏の出稿戦略」と番組枠再配分

本ランキングは、独立放送局を含む日本全国の地上波およびBS主要8局の計135局を対象とした網羅的な全数データであり、2021年から継続的に発表しているテレビ通販市場の全体像を表す日本で唯一の指標です。今回、本格的な初夏商戦に向けて活発に動く市場の動向を調査するため、2026年4月度および5月度の放映ログデータを精査したところ、主要通販各社による季節変動に連動した緻密な「ポートフォリオ(商品配分)戦略」が見えてきました。

【資料】4月 ➔ 5月度 月間全国通販番組放送枠数、商品別ランキング トップ20

オークローンマーケティング「初夏の面展開」:豆乳メーカー、冷風扇、健康雑貨の全方位投下

4月から5月にかけて、番組枠を最も戦略的に運用した企業の一つが、ブランド「ショップジャパン」を展開するオークローンマーケティングです。同社は、大ヒットしている通年商材の豆乳メーカー「ソイリッチ」を、4月(899回)、5月(882回)ともに月880回以上の高い水準で維持し、電波上のベースラインを完全に確保しています。その上で、初夏特有の購買心理を狙った季節商材を一斉に投入しているのが特徴です。

代表的な例が、卓上ミニ冷風扇「COCOHIE ヒンヤリ快眠」の出稿急増(16回 ➔ 457回)です。ネット上のレビュー等でも『エアコンをつけるほどではない5月〜6月に最適』『電気代が安くて重宝する』と、初夏に検索数が急上昇する定番商品ですが、本格的な猛暑が始まる前のこのタイミングで番組枠を大量に確保し、購入を検討している層を先行して獲得する動線が機能しています。

さらに同社は、衣替えのシーズンを前に体型や姿勢への意識が高まるタイミングに合わせ、健康雑貨「マイキュット」の出稿も5月に598回(前月比約2倍)へと急増させました。大都市圏の地上波独立局(TOKYO MXやサンテレビなど)の枠を軸に、自社スマートフォンアプリへの誘導を強化する動きもみられます。

ディーニーズ「内から外へ」:掃除用品から外出・薄着向け補正下着への転換

一方、出稿商品の「引き潮と満ち潮」を最も鮮やかに使い分けたのがディーニーズです。同社は4月に、主力掃除用品「シュワッ!とパンチ」を729回(2位)という高水準で出稿していましたが、5月に入ると572回(-157回)へと縮小しています。

そして、その浮いた番組枠のリソースを、夏用の補正インナー「グラマーシェイプ クールリッチ」へときれいにスライドさせ、4月の348回から5月は611回(+263回)へと倍増させました。消費者の関心が、春の「家の中の片付け・大掃除」から、GW以降の「外出や薄着に合わせた体型カバー(涼感特性)」へと外に向かうタイミングを見計らい、番組枠の比率を完全に逆転させたものと推測されます。ネット上でも『蒸れずに引き締まる』といった口コミが定着する時期であり、生活者の心理トレンドを捉えた見事な入れ替え戦略といえます。
このように、初夏に向けたスタイルアップへのアプローチにおいて、オークローンマーケティングの「マイキュット」と、ディーニーズの「グラマーシェイプ クールリッチ」が、それぞれ異なる製品特性を持ちながらも、5月に需要を急速に伸ばしている実態がデータから確認できました。

番組枠の衣替え:新生活家電から初夏ハウスホールド製品への移行

また、データはテレビ通販全体における「番組枠の再配分」の動きも明確に示しています。ジャパネットたかたは、4月に553回(8位)と大きな存在感を示していた「東芝 エアコン 大清快」の30分番組枠を、5月に入ると69回へと急減させています。これは、3月〜4月の「新生活・引越し」に伴う春の家電需要が一区切りついたためと考えられます。

しかし、同社はこの枠をそのままにせず、5月の梅雨入り直前のカビ・湿気対策となる「帝人フロンティア ベルオアシス 収納ケースプレミアム(898回)」や、ネット上で『夏に火を使わず涼しく調理できる』と評判の「MUK レンジメートプレミアム(562回)」へと即座に切り替えました。需要の波に合わせて柔軟に商品をスイッチしていく戦略が、データ上の激しい順位変動の背景にあります。

データ分析がもたらす戦略的示唆

4月と5月の比較分析がもたらす最大の示唆は、『他社のメディア戦略が切り替わる隙間を先読みすることの重要性』です。実際にオークローンマーケティングやディーニーズは、そのタイミングを逃さずに「冷風扇」や「夏用スタイルアップインナー」などの出稿を強化し、生活者の初夏のニーズ(火を使いたくない、姿勢や体型をケアしたいなど)と完全に連動させて確固たるシェアを築いています。

この4月・5月の対比データは、単なる過去の記録ではありません。
今後の出稿エリア選定や、大都市圏の独立局と地方ローカル局の出稿バランスにおいて、他社の動向を把握し、自社の費用対効果(ROI)を最大化させるための強力なベンチマークとしてご活用いただけます。

2026年4月度月間全国通販番組放送枠数
ランキング TOP100

これまで年2回発表していた「全国通販番組放送枠数ランキング TOP100」ですが、今期は例年と比べ、市場全体で非常にイレギュラーな動きが目立っています。この激しい市場の変化と最新トレンドをタイムリーにお届けするため、今回は【特別版】として、2026年4月度の月間データを公開することといたしました。

本ランキングは、ordr(オーダー)が持つ全国の通販番組データに基づき、テレビ通販市場の動向を正確に捉えたものです。日本全国のすべての地上波およびBS主要8局、計135局を対象とした網羅率100%の全数データであり、2021年の発表開始以来、日本で唯一、テレビ通販市場の全体像を示す信頼性の高い指標として活用されています。
【調査対象期間】2026年4月1日~2026年4月30日

月間全国通販番組放送枠数ランキング 2026年4月度 TOP100

オークローンマーケティングとディーニーズの首位攻防戦が激化

長年トップを走るオークローンマーケティングは4月も1位を維持しているものの、前年同月と比べて放送回数は大きく減少しました。昨年は2位のディーニーズにダブルスコアの差をつけていましたが、足元ではほぼ「1:1」の肉薄状態まで差が縮まっています。急追するディーニーズは「リエイジ コッパーフィット ウォークフリー」「ナガラックス グランデ」「涼かぜ」「グラマーシェイプ クールリッチ」など、下期以降の新商品を中心に前年比で出稿を大きく伸ばしています。

上場の勢いに乗るビタブリッドジャパン、前年比1.5倍と非常に堅調

上場を経て勢いづくビタブリッドジャパンは、前年同期比1.5倍の大幅な出稿増を記録。商材別の構成比(枠数ベース)は ターミナリアファースト:アクティリッチ:デイリーGABA = 5:3:1 となっており、トレンドとして「ターミナリアファースト」の比率が上昇しています。また、クリエイティブ面では昨年あったスタジオシーンを排し、愛用者やタレントにフォーカスした素材へシフトしている点も特徴です。

ジャパネットたかたは前年横ばい、今後のエアコン本格化に注目

ジャパネットたかたは、4月度時点では前年横ばいの推移です。今後気温が上昇し、同社の主軸であるエアコン特番が本格化した際の動き方が、今後のランキングを占う鍵となります。「今年は低価格帯のエアコン売り切りの影響がどの程度出るか」を含め、引き続き要注目です。

2025年度下期全国通販番組放送枠数
ランキング TOP100

ordr(オーダー)が持つ全国の通販番組データに基づき、テレビ通販市場の動向を正確に捉える「2025年度下期 全国通販番組放送枠数ランキング TOP100」を発表いたします。本ランキングは、日本全国のすべての地上波およびBS主要8局、計135局を対象とした網羅率100%の全数データです。2021年の発表開始以来、日本で唯一、テレビ通販市場の全体像を示す信頼性の高い指標として活用されています。【調査対象期間】2025年10月1日~2026年3月31日

全国通販番組放送枠数 2025年下期ランキング TOP100

上位勢が安定した存在感を示す一方、新勢力が躍進

2025年下期の出稿枠数1位はオークローンマーケティング、2位はディーニーズ、3位はジャパネットたかたでした。これら上位3社は2025年上期、2024年下期と変化はありませんが、首位のオークローンマーケティングは前年同時期で枠の面積シェアが約5%減少しています。今期特筆すべき点としては、2024年下期と比較して大幅に順位を上げた、富山常備薬(19位→6位)、ビタブリッドジャパン(24位→8位)、新甲賀漢方(180位→13位)の3社が挙げられます。

注目3社の積極的な出稿と新商材投入が市場を牽引

それぞれの動向を詳細に見ると、まず富山常備薬は、主力の「キミエシリーズ」の出稿回数が1,454回から2,416回と躍進した他、「常備浴薬用生薬浴」も232回から1,316回へと急増し、前年の主力製品に追る勢いを見せました。次にビタブリッドジャパンは、主力の「ターミナリアファースト」が夏向きの商材ということもあり、下期は比較的控えめでしたが、「DHA&EPA+GABA」に代わって「デイリーGABA」を13回から891回へ、「ターミナリアファースト」が1,047回から1,318回へ、さらに今期初登場の「アクティブリッチ5」が0回から1,902回へと大幅に伸ばしたことが順位を押し上げました。今回最も急上昇した新甲賀漢方は、「強活腎散」が8回から570回、「発毛促進薬カルグロゲン」が0回から330回、さらに「腎気八味地黄丸」が0回から1,420回へと大大大躍進となりました。

これら3社において最も放送回数の伸びた商材は、富山常備薬「常備浴薬用生薬浴」(リウマチ・腰痛肩こり等)、ビタブリッドジャパン「アクティブリッチ5」(ひざ腰の悩み等)、新甲賀漢方「腎気八味地黄丸」(尿トラブル・腰痛等)であり、それぞれ市場のニーズをサポートする商品となっておりました。

2025年度上期全国通販番組放送枠数
ランキング TOP100

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全国通販番組放送枠数 2025年上期ランキング TOP100

着実にシェアを広げる企業と出稿減の影響

上位陣はいつもの企業が並んでいるが、えがお社は昨年上期と比較しても順位を少し上げている。対照的にマイケア社は上期後半の出稿が減った為、順位を下げる結果となった。ハーブ健康本舗社は、前回同様今回も順位を押し上げており、着実にシェアを広げている。

老舗企業の参戦と順位を大きく動かした企業

TOP10外で大きく順位を落としたのは、新日本製薬社、ぺスカインターナショナル社、ホソカワミクロン社、オムロンヘルスケア社、スカイネット社(一部抜粋)だった。スカイネット社に関しては、例年8月、9月から増加する為、半期通しての順位ではないものの初動は昨年のようなものではない。

大きく順位を押し上げたのは、新甲賀漢方社、forty-four社、ECスタジオ社だった。他にもランク外から、金氏高麗人参社、ベースフード社、第一工業製薬社、ゆうか社など29分以外で実績が多くある老舗通販企業の29分枠参戦/復帰など明るいニュースもあった。

出稿の拡大がみられない市場における新規参入の好機

とはいえ、爆発的な出稿増は確認できなかった。新規テレビ通販参入希望者からすると拡大しやすいタイミングではないだろうか。データを使いトレンドを把握することで既にテレビへ出稿をしている会社も、そうでない新規参入する会社も有利な戦略立案できることは間違いない。

2024年度下期全国通販番組放送枠数
ランキング TOP100

テレビ通販DXサービス「ordr(オーダー)」が蓄積している全国の通販番組のデータをもとに、「2024年度下期 全国通販番組放送枠数ランキング TOP100」を発売します。本ランキングは独立放送局も含む日本全国のすべての地上波、およびBS主要8局の計135局の通販番組を対象とした網羅的な全数データであり、2021年から継続的に発表をしていますので、テレビ通販市場の全体像を表す日本で唯一のデータです。今回の集計期間は、2024年10月1日から2025年3月31日までです。

全国通販番組放送枠数 2024年下期ランキング TOP100

2024年度上期全国通販番組放送枠数
ランキング

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全国通販番組放送枠数 2024年上期ランキング

テレビ通販実施企業は微減、出稿枠数が大きく躍進した企業が目立った2024年上期

テレビ通販番組を実施した企業は199社であり、YoYでは微減(2023年上期 205社)となったが、出稿枠数が大きく躍進した企業が目立った。枠数を大きく伸ばしたのは、トップ20ではビタブリッドジャパン 285%増(2023年上期 905本)、野草酵素 258%増(2023年上期 844本)、りらいぶ 445%増(2023年上期 385本)であった。また、トップ50ではエモテント 1,164%増(2023年上期 87本)、2023年下期よりテレビ通販に参入した、はぐくみプラスとサン・クロレラが共に大きく躍進した。

2023年度下期全国通販番組放送枠数
ランキング

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全国通販番組放送枠数 2023年下期ランキング

テレビ通販実施企業は増加、トップ3の出稿量は微減となった2023年下期

2023年度下期にテレビ通販を実施した企業は214社であり、上期(205社)に比べて増加した。通期でも2022年度の393社に比べて2023年度は419社がテレビ通販に出稿しており、約7%の増加となった。一方でトップ3は、相変わらずの3社だが、3社ともに枠数が減少しており、それぞれオークローンマーケティング 7%減(上期 25,234枠)、ジャパネットたかた 4%減(上期 21,034枠)、テレビショッピング研究所 23%減(上期 11,452枠)であった。

大きく躍進した森永製菓と森永乳業、そして日本薬師堂

上期から特に大きく枠数を伸ばしたのは、トップ20内では森永製菓 55%増(上期 3,006枠)、森永乳業 120%増(上期 1,392枠)、日本薬師堂 178%増(上期1,033枠)であった。また、トップ30内では、クロコス、りらいぶ共に伸び率100%を越えて躍進した。

出稿枠数が大きく減ったヴァーナル、エポラ、キリン

反対に枠数を大きく減らした企業は、前回のトップ20からは、ヴァーナル 33%減(上期 3,365枠/下期 2,254枠)、エポラ 34%減(上期 3,365枠/下期 1,938枠)、キリンホールディングス 20%減(上期 3,365枠/下期 2,254枠)であった。

2023年度上期全国通販番組放送枠数
ランキング

テレビ通販DXサービス「ordr(オーダー)」が蓄積している全国の通販番組のデータをもとに、「2023年度上期 全国通販番組放送枠数ランキング」を発表します。本ランキングはサンプル調査ではなく、独立放送局も含む日本全国のすべての地上波、およびBS主要8局の計135局の通販番組を対象とした網羅的な全数データであり、2021年から継続的に発表をしていますので、テレビ通販市場の全体像を表す日本で唯一のデータです。今回の集計期間は、2023年4月1日から2023年9月30日までです。

全国通販番組放送枠数 2023年上期ランキング

トップ10に新顔登場

出稿枠数1位は、オークローンマーケティングでした。また、2位はジャパネットたかた、そして3位がテレビショッピング研究所でした。トップ3社はこのランキングを開始した2021年から変化はありませんが、トップ10には変化があり、新大和漢方(2022年下期の出稿枠数1,646枠から3,398枠 今回ランキング9位)やヴァーナル(2022年下期の出稿枠数2,433枠から3,365枠 今回ランキング10位)が躍進し、トップ10入りをしました。

大きく伸びたキリンとヤマダデンキ 枠数が大きく減った野草酵素

伸び率では、キリン・ホールディングスが、2022年下期の出稿枠数341枠から1,727枠と5倍以上、1,386枠も増加し、今回ランキング19位に入りました。また、ヤマダデンキも2022年下期の出稿枠数817枠から1,618枠と800枠以上出稿量が増加し、今回ランキング21位となりました。一方で、2022年下期に大躍進したトゥ・キユーピーは、2022年下期2,592枠から激減して780枠となり、従前の出稿量に戻りました。また、野草酵素は、2022年下期の出稿枠数2,141枠から844枠と減少しました。

2022年度下期全国通販番組放送枠数
ランキング

全国の全ての放送局133局(地上波放送局:114局、BS放送局:6局、独立放送局:13局)で放送されているテレビ通販番組の放送枠の全数データから、各社が放送枠を購入した数である「放送枠数」で企業別のランキングにした「全国通販番組放送枠数ランキング」の2022年度下期版を発表します。

2022年度下期 通販番組放送枠数ランキング

上位3社は不変 しかし、出稿量は減少傾向

2022年度下期にテレビ通販を実施した企業は195社であり、上期(198社)に比べて微減した。出稿枠数1位のオークローンマーケティングは、変わらずの首位だが、枠数を約1,600枠減らしている。また、3位のテレビショッピング研究所も約2,100枠減なので、2社合わせて3,700枠とほぼ7位のハーブ健康本舗の出稿枠数と同量が、手放された形となった。

大躍進した3社

この状況の中で、特に大きく出稿枠数を伸ばしたのは、はぴねすくらぶ(福岡県福岡市)(上期 519枠から下期 3090枠と2,500枠以上の増)、トゥ・キユーピー(東京都渋谷区)(上期 799枠から下期 2592枠と1,793枠の増)と新大和漢方(奈良県大和郡山市)(上期 478枠から下期 1,646枠と1,168枠の増)だった。

2022年度上期全国通販番組放送枠数
ランキング

全国の全ての放送局133局(地上波放送局:114局、BS放送局:6局、独立放送局:13局)で放送されているテレビ通販番組の放送枠の全数データから、各社が放送枠を購入した数である「放送枠数」で企業別のランキングにした「全国通販番組放送枠数ランキング」の2022年度上期版を発表します。
また、今回からは、カテゴリー別に健康食品とコスメの放送枠数トップ20社も発表いたします。

2022年度上期 通販番組放送枠数ランキング

上位4社は変化なし、急上昇企業が多数

2022年度上期、テレビ通販を実施した企業は198社に上り、2021年度の238社と比較すると大幅に減少する結果となった。1位のオークローンマーケティング(愛知県名古屋市)から4位のキューサイ(福岡県福岡市)まで、ランキング上位4社の顔ぶれは変わらずに推移した。一方で、5位以下の企業には大幅な変化があった。前回順位10位のえがお(熊本県熊本市)は5位に躍進。13位のマイケア(東京都新宿区)は8位に、27位のヴァーナル(福岡県福岡市)は10位、38位のアイム(香川県高松市)は19位、48位のウェルヴィーナス(東京都渋谷区)は26位、65位のRight Here(住所不明)は27位、49位のイング(鹿児島県姶良市)は30位と、50位以上の企業のうち7社が大幅に順位を上昇させた。アイムとRight Hereは2021年にテレビ通販に参入した新興企業であることから、今後の展開に注目だ。

えがおの躍進!全体ランキング5位に急上昇

エバーライフ(福岡県福岡市)、ハーブ健康本舗(福岡県福岡市)といったトップ企業を追い抜き、5位に躍進したのがえがお(熊本県熊本市)だ。同社は主力の健康食品である「えがおの肝油 鮫珠」「黒酢黒にんにく」を4、5月に2千枠近く放送した。これは健康食品全体枠の10%に上り、8%のキューサイ(福岡県福岡市)を抑えてトップの出稿量だ。看板商品の「えがおの肝油 鮫珠」を武器に下期の躍進が期待される。

2022年度上期全国通販番組放送枠数
ランキング

全国の全ての放送局133局(地上波放送局:114局、BS放送局:6局、独立放送局:13局)で放送されているテレビ通販番組の放送枠の全数データから、各社が放送枠を購入した数である「放送枠数」で企業別のランキングにした「全国通販番組放送枠数ランキング」の2022年度上期版を発表します。
また、今回からは、カテゴリー別に健康食品とコスメの放送枠数トップ20社も発表いたします。

健康食品カテゴリを牽引したえがおとマイケア

2022年度上期で最も多く放送された商品カテゴリが健康食品だ。ランキング表に記載されている上位20社の合計本数がコスメカテゴリ24,184本に対して、健康食品カテゴリは55,470本と2倍以上の差となっている。そのような健康食品カテゴリにおいて注目すべきが、全体ランキング躍進でも遂げたえがお(熊本県熊本市)だ。2022年度上期の主力商品は「えがおの肝油 鮫珠」で、安定して出稿量を維持したことでランキング上昇の一躍をになった。またマイケア(東京都新宿区)も主力商品の「イタドリ」の出稿拡大にともなって全体ランキング躍進につながったようだ。どちらも高齢者の節々のお悩みや健康活力を維持する訴求で、今後の躍進に期待だ。

健康食品のトレンドはロコモ系商品!

健康食品カテゴリトップ5各社の主力商品として目立つのは、ロコモ系訴求の商品であり、5社中4社が展開している。キューサイ(福岡県福岡市)は「ひざサポートコラーゲン」で4,268枠、えがおは「えがおの肝油 鮫珠」で3,527枠、マイケアは「イタドリ」で2,133枠、八幡物産(鳥取県米子市)は「プロテオグリカン」で1,722枠となっており、合計すると11,650枠となる。2022年度上期の健康食品全体が55,556枠なので、ロコモ系が全体のおよそ21%を占めており健康食品カテゴリでトレンドのお悩み訴求軸となっているようだ。テレビ通販を牽引する健康食品カテゴリの動向に今後も注目だ。


ヴァーナル、ランクアップ、ハーブ健康本舗が拮抗、3社で全体の30%を独占

コスメカテゴリランキングは、1位のヴァーナル(福岡県福岡市)が2685枠で全体の11%、2位のランクアップ(東京都中央区)が2502枠で全体の10%、3位のハーブ健康本舗(福岡県福岡市)が全体の2256枠で全体の9%を占め、国内のコスメ枠の3枠に1枠はこの3社が保有している結果となった。10位のエバーライフ(福岡県福岡市)までが、全体ランキングでも比較的上位を占める企業で独占されている中で、11位にJIMOS(福岡県福岡市)がランクインした。同社は昨年度末から放送を開始し、わずか半年間で上位企業に迫る勢いで出稿枠量を伸ばした。コスメカテゴリは2022年10月度以降、出稿量が過去に例を見ないほど大幅に下落しており、次回のランキングも要注目だ。

I-ne、マテラを筆頭に新興通販企業に注目!

上位20社のうちほとんどが全体ランキング上位ランカーが占める中でI-ne(大阪府大阪市)(268枠)やエムズサイエンス(福岡県福岡市)(359枠)、マテラ(愛媛県東温市)(645枠)などの直近1年でテレビ通販市場に新しく参入している企業も見逃せない。I-neは’ナイアシンアミド’を配合したシワ改善クリームで、エムズサイエンスは’水溶性プラセンタエキス’を配合したシミ改善クリーム、マテラはマテラ・クレイの吸着成分を生かした洗顔フォームで着実に出稿量を伸ばしている。特にI-neが展開しているナイアシンアミド配合のシワ改善クリームを販売している企業は昨年度から数えて10社に上り、レッドオーシャンの市場の中で、今後どの企業がシワを制するか注目だ。

通販番組放送枠数年間ランキング

全国全ての放送局133局(地上波放送局:114局、BS放送局:6局、独立放送局:13局)で放送されているテレビ通販番組の放送枠の状況をリアルタイムで調査できる「ordr」の2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の年間データが出そろった。各社が放送枠を購入した数である「放送枠数」の全数を調べて、「全国版」ランキングを日本で初めて作成した。

2021年通販番組放送枠数年間ランキング(1位〜100位)

上位3社で市場全体の3分の1、健康食品とコスメで6割

2021年度、テレビ通販を実施した企業は238社に上る。ランキング1位のオークローンマーケティング(愛知県名古屋市)は、合計放送枠数が59,316枠、テレビ通販全体の枠量の実に21%を占有している。2位のテレビショッピング研究所(東京都大田区)、3位のジャパネットたかた(長崎県佐世保市)を含めると枠占有率は32%、つまり、国内のテレビ通販枠の3枠に1枠はこの3社が保有しているということになる。4位のキューサイ(福岡県福岡市)は11,543枠で全体の4%、5位のエバーライフ(福岡県福岡市)は9,510枠で全体の3%を占める結果となった。カテゴリー別にみると、「健康食品」と「コスメ」の2つのカテゴリーで、市場全体の60%を占める。

全体7位に躍り出たファーマフーズ

ランクアップ(東京都中央区)、えがお(熊本県熊本市)といったテレビ通販業界の強者を抑え、7位になったのがファーマフーズ(京都市西京区)だ。同社は2021年4月度には「ニューモ」の出稿を抑えていたものの、後半は健康食品「タマゴサミン」で枠量を増やした。同社は豊富な商材数を武器に、今年度も更なる伸びが期待されている。

29分枠へ参入の大手と新興の通販企業、その明暗はいかに

2021年度はアイム(香川県高松市)、ニコリオ(東京都世田谷区)、トゥーコネクト(東京都港区)、リタマインド(東京都港区)といった新規参入企業が飛躍的に枠量を伸ばした一年だった。各社の主力は29分尺だ。知名度は決して高いとは言えないこれらの新興企業の躍進の一方で、通販大手老舗企業の苦戦があったのも2021年度の特徴。2021年5月~9月の期間で「美顔器セット」を販売したプレミアアンチエイジング、6月~10月に「電気治療器」を販売したオムロンヘルスケア(京都府向日市)、2018年に業界を席巻した翻訳機「ポケトーク」を小型化した「ポケトークmini」を10月、11月に販売したソースネクスト(東京都港区)、ドモホルンリンクルでおなじみの再春館製薬(熊本県上益城郡)の高麗人参ゼリーなど。大手各社ともに、継続した出稿は確認されず、テレビ通販からは撤退した模様である。

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